東京のエプロン屋

タブリエつくってます

内製化2年芽

長野県に立ち上げた作業所も無事に2年目の春を迎えることができました。
昨年は洋裁学校社会人クラスに通い、
基礎を学びながらインターネットオークションで中古機材を揃え、
やたら動かない足踏みミシンなどを整備して作業を開始しました。
幸い一流のお客様と売り場には恵まれておりますので、
当然ちゃんとしていないものは出荷できません。
結果、毎日毎日ひたすら「1分縫っては10分ほぐす」を繰り返しています。

こうして針子としての時間を過ごしてみると、
今まで職人さんたちとの間で埋めることのできなかった
「言葉」というものがたくさん湧きでてきます。
国内の縫製所が突然閉鎖したのが私がこの事業を継承した3年目でしたので、
以来10年以上もベトナムの委託先縫製工場で品質検査をしてきました。
職人さんたちは未熟な私が気づけていないことを知ったうえで
うん、うん、と品質指導を仰いでいたのですね。
今思うと本当に恥ずかしいことばかりで日々反省しています。

おかげさまで今年は3年ぶりの新柄生産を再開いたしました。
アジアでの製造加工と国内ブランドの承継を夢見て、
初めてベトナムへ渡ってから20年が経ち10年間は歩いて調べて、
もう10年間はこの事業での取引を通じ見て学んだことが
たくさんのつぼみとなっているように感じます。

ここ長野県は音楽家であった祖父と事業で家計を支えた祖母が、
戦前に文化をもとめ東京へ旅立った土地。
どうか手元にある1本の針と糸が100年の計となり花咲きますように。
先ずは頑張って糸ほぐします。

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(作業所の花木と純国産の新色タブリエ Tablier and Jpanese apricot tree at Nagano workplace