東京のエプロン屋

タブリエつくってます

季節


松本作業所で庭のツバキが花をつけました。
この週末はご近所にあるお城でも桜が満開で、
都内での開花期から引き続き長い春を楽しんでいます。

ほぼ毎週、東京と作業所のある松本を車で往復しているのですが、
一般道を6時間ほどかけて甲州街道や富岡海道を走ります。
ルートによっては1,000mほどの高低差を駆け抜けますので、
東京から松本への移動では長い春、
松本から東京への移動では長い秋、
となり芽吹きや新緑、紅葉などの風景と共に
道の駅などで地野菜なども買って楽しんでいます。
先週は甲州大月地域で季節はずれの積雪があり
街道沿いでは雪をかぶった桜が幻想的な明かりを燈していました。

3年前まで都内で日に20キロほどを歩く生活をしていたときにも、
歩道に植えられた季節の草花を愛でていましたが、
なかでも雨あがりに出会った寒椿が忘れられません。
こちらは苦労のおおかった人生をおくった詩人・杜甫
比較的平穏幸せに過ごした時期に詠んだ唐詩です。
自分で歩いて見た刹那に感じた想いが描かれているようで、
私の好きな一首です。
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「春夜喜雨」(春夜雨を喜ぶ) 杜甫
好雨知時節
当春乃發生
随風潜入夜 
潤物細無声
野徑雲共黒
江船火獨明
暁看紅湿処
花重錦官城
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