東京のエプロン屋

タブリエつくってます

解しタイム

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シーズン中、日中は電話応対から縫製や検品仕上げ作業が途切れず、夕方の出荷を終えるとそのまま日課のプール通い。

 

帰宅し夕飯とって一休みしたら自由時間です。納期の無い修理品が入っているダンボールから1枚とって、2時間ほど縫い糸を解していると、これも仕事の一環なのですがとても頭が整理されて楽になります。

 

海外工場で大量生産をしていた時期を含めて20年ほど、縫製現場をみてきた経験からすると、解しができない人に縫製は向いていないと断言できます。もともと管理する立場から入りましたが、先にそのことに気づけていたお陰もあって私の場合もこの解し作業の繰り返しでいま身についている洋裁技術のほとんどを習得しました。手がつくれていなうちは1の失敗をリカバリー(解し)に10以上の手間を要します。それでも続けていれば次第に8から5へ、根気がつく頃には同じテンポ(1:1)でこなせるようになり、解すこととつくることの境がなくなります。

 

経糸緯糸も縫うときにはさほど意識しませんが、解すときはその関係がとてもよく見えます。余談ですがタブリエを使ったことの無いお取引先売り場の店員さんに、「チャーマースさんの生地(ナイロン)とビニールはどう違いますか?」と尋ねられたことがあります。「ビニールは解せません」とだけ私は答えました。

 

使う道具は糸切ハサミと目打ち、あとクズ取りのクルクルだけ。どれも100円ショップで手に入るものですが使い慣れると万能です。捨てられないお洋服、一度解してみませんか?