東京のエプロン屋

タブリエつくってます

松本市内にある作業所には音楽教室を併設しています。
作業所といっても不用になった工業ミシンなどを無料や格安で譲っていただき、
普段は製品仕上げや出荷作業に利用しているだけなのですが、
古くてもプロ用の道具もひと通り揃いもったいないので
月に数回は有志で洋裁クラスを開催し、
ご近所さんたちにも利用してもらっています。


当初は着たい洋服とか使わなくなった着物の生地をリメイクしたりして、
先生役をしてくださる方を中心に単純にモノづくりを楽しんでいたのですが、
音楽教室に通う生徒の保護者さんにも声がけしてみたところ、
参加してくださる方がいて発表会での衣装づくりに挑戦してみることに!!


きっかけはリオで開催されたオリンピックで出場選手のユニフォームを
故郷の親御さんたちが手作りしているという記事を目にしたことでして、
競争をする場ではないけれど出所が明らかな服に包まれる安心感は
音楽でも重要な情緒の育成に役立つはずだなと考えました。


洋裁クラスは先生も生徒も皆、初心者の集まりなので助け合いながら、
ステージに立つ生徒さんの気持ちになって、仕上げました。
家事や仕事に日頃忙しいなかで夢のステージに向けて
衣装づくりをさせてもらえたことはとても豊かなひとときでした。
ちなみに私はミシンの調整とアイロン係を担当させてもらいました。
ドレープ部分や裾の始末などは触り慣れているタフタ生地とは異なり、
いろいろと良い勉強にもなっています。感謝感謝。