松本作業にあるあんずの木
剪定した影響でしょうか、
それでもゆっくり開花しました。
松本作業にあるあんずの木
剪定した影響でしょうか、
それでもゆっくり開花しました。
NHKで海外(英国BBC)製作のソーイングビーという番組が放映されています。
毎回、一般の参加者が与えられた課題を通じ縫製技術を競う内容です。
様々な素材やロックや上送りなど特殊ミシンをつかうシーンもあり、
松本の作業所での日常と酷似していて、親近感をもって観ています。
前回はナイロン素材がテーマでした。
使い慣れていない参加者たちからは扱いづらさを酷評されていましたが、
小物ではなく服づくりにナイロン素材が取り上げられることが
ほとんどありませんので、とても嬉しかったです。
さて生地の仕入れが困難となり相変わらず生産継続の見通しはついていませんが、
販売できる商品がいよいよ少なくなってきたこともあり、
最近は修理にだしていただけるタブリエも少しずつ増えてきました。
新しく買い足していただけることは大変ありがたいこと。
でも直せるものは直して、また5年、10年とご愛用いただきたいと考えています。
ユーザーの皆様、ご賛同のほど、よろしくお願いいたします。
毎朝放映されるNHK連続ドラマ小説、いつも気軽に流し見しているつもりが、
「カーネーション」を観てミシンをはじめてみたり、
「おひさま」で興味をもった松本に作業所を構えることになったりと、
あとから考えてみるととても大きな影響を受けています。
私の思考が単純なのでしょうか、、、。
今は「半分、青い。」ですよね、これまた10年ほど前に患った聴覚の病気が重なって、
主人公すずめの跳ね上がる調子に共感しつつ、音を拾う工夫なども参考にしながら観ています。
お気に入りはオープニングで主題歌にのって飛び出ていくイラストたち。
ラップした上から描いた絵が音のように、いや音が絵になっていく様がとても楽しいですね。
平面におとした線画を切り取って、形にしていく服作りも演奏と本質的に共通するところが多く、
音の足跡には音符が残りますが、服づくりのそれは縫い目に糸調子として顕れます。
キツく叩けば丈夫でかるく、ゆるく繕えばあたたかく、、、、。
話がそれましたが、ご紹介したかったのはラップの絵を応用して裁断をする方法。
小さな人形服など、小物をつくるとき型紙から写して裁断するの難しいですよね。
そんなときは生地に絵型を載せてラッピング裁断がおすすめです。
生地に絵型をかさねてラップします。
写真とは逆になりますが敷いたラップに絵型、生地の順序で重ねるとシワが寄りづらいです。
ぴったりとラップします。
空気がうまく抜けないときは角端を切り落としてください。
絵型をのこして裁断します。
カッティングボードがあればロータリーカッターを使ってもいいですね。
今春は暑い日照りがつづき水不足の心配をしていましたが、
ようやく梅雨空がやってきました。
標高600mにちかい松本盆地でも朝晩に雨が降ることがおおく、
朝方はやくにご近所を散歩をしていると軒先にたくさんのバラが咲き、
車窓からは育ち始めた苗の並ぶ田んぼが水鏡になって北アルプスの絶景が楽しめます。
昨年からお手伝いにでている親類の果樹園でもりんごの摘果作業が始まりました。
バラ科のりんごも春に芽吹いて結実し、あっという間に梅ほどの実をつけます。
(4月上旬頃の蕾)
美味しいりんごをつくるために手間のかかる作業ですが、初冬の収穫までには、
3度、4度と繰り返しこまめな摘果作業が欠かせません。
今年も早朝から勇んで畑に向かいましたが、志半ば怪我をしてしまいました。
お手伝いのつもりが逆に迷惑をかけてしまい、やはり都会育ちはダメですね。
がっかりしつつ作業所の庭先に目をやるといつの間にかミニバラに可愛らしい花が満開に咲いていました。
まさに忙中有閑、しばらく安静にして本業に取り組みます。
持ち帰ってきた摘果枝と庭先のバラと一緒に湧き水を入れた花瓶に挿してみました。
松本作業所では生地裁断から縫製、仕上げまでを行っていますが、
作業の中心で大活躍しているのがこちら、布張りの作業台です。
適度な摩擦がチャコひくのにちょうどよく、
マチ針も通せますので生地を重ねて固定しながら裁断したり、
熱セットなど簡単なアイロンをあてることも可能です。
作り方はホームセンターで手に入る板を袋状に仕立てた布で覆うだけ!
板は好みと予算にもよりますが、ウチの場合は一番安い合板(少し厚め)を使っています。
毎日の掃除は洋服ブラシで簡単ですし、
生地に撥水加工がされていれば雑巾がけもできますよ。
おすすめの布地はナイロン(3〜40%)と綿の合繊ツイル、
縦横に数パーセントのストレッチがあるものならば、
板サイズより小さめに仕上げればフィット感も抜群です。
店頭ではポリエステル合繊の方が手に入りやすいかもしれませんが、
毛羽立つ原因となりやすいウール地などを扱うには電子極性の差から
帯電量が増しやすく静電気をひき起こしますので不向きです。
逆にポリエステルやアクリルなどの素材をメインに扱う場合、
ナイロン合繊は避けるか、帯電防止処理のされたものをお勧めします。
参考までに人体の電子極性(+帯電性)にもっとも近い化学繊維はナイロン(ポリアミド系)でして、
冬物のウール地などと擦れ合う状況下で使われるストッキングなどにおおく使われていますね。