東京のエプロン屋

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小皿[日本の調理器具その2]

仕事などで海外に滞在していると、
中華大皿でドーンと出てきたり、
さまざまなソースにあわせられて振る舞われたり、
それぞれ国によって料理の楽しみ方も違うものです。
幸い僕自身は異なる食文化には全く抵抗がなく、
いつでもどこでも美味しく楽しめるという
海外出張に持ってこいの恵まれたタイプなのですが、
外国で食事をしていてふと、思い出すのが
醤油や調味料をお好みでつけて食べられる日本式です。
いつも無意識に使っているち気付かないものですが、
しょうゆ皿、豆皿、そばちょこなどは、
最後の味決めをする大事な調理器具と言えます。
日本食ではこの小皿がないと食事がはじめられない、
そんな場面も多いのではないでしょうか。

「お好みで」とすすめられる日本の料理。
そこで使われる塩、しょう油、味噌、ダシつゆまで、
こだわっている文化がこの国にはあるからこそ
叶えられる調理方法だと思います。

新鮮な食材を使うことから料理を組み立て、
素材の風味を引き出す和食。
タレに浸す量を調整できる寿司千代口や、
こだわりの薬味加減でいただく蕎麦猪口など、
小さくてもちょっとした配慮がとても大きな役割を
果たしてくれている大切な調理器具ですね。